日本共産党神奈川県議会議員団

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議会報告
2015年9月15日

「県立高校老朽化対策の実施を」藤井かつひこ議員が代表質問(2015年第3回定例会)

fujii-0914 9月11日、藤井かつひこ議員が代表質問しました。その概要をお知らせします。

県立高校老朽化対策の実施を

県立高校の老朽化は深刻

教室の窓枠が落下。外壁のコンクリートがはがれ落ちる…

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窓枠に雑巾を詰め込み雨水対策

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『危険 この窓開けないで!』の張り紙

 藤井議員は、相模原市内のA県立高校では、「校舎の外壁が崩れ落ち、車を直撃した」「5階の教室の窓枠が外れ、今も『危険 この窓は開けないで!』と張り紙がある」また、B県立高校では、「地学準備室天井の蛍光灯が漏電でショートし、出火直前だった」などの老朽化の実態を示し、こうした現状に対する教育長の見解を求めました。
 桐谷教育長は、「総合的な老朽化対策が必要であると認識している」と答弁しました。

早急に大規模改修を

 そして、県立高校が老朽化し、次から次へと問題が起きているのに、老朽化対策は、耐震化工事に併せて実施すると言うことで後回しにされていると批判し、県立高校全体の老朽化対策緊急計画を早急に策定し実施するよう求めました。

  教育長は、「今後、県立高校改革との整合性をはかりながら、耐震化とあわせて総合的な老朽化対策に計画的に取り組む」などと、従来と変わらない答弁をしました。

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財源は法人2税の超過課税の活用を

 藤井議員は、老朽化対策の財源として、大企業に課している法人二税の超過課税を活用すべきと提案。この超過課税は、高校100校建設計画に活用されてきた歴史があり、この5年間では年平均164億円になっており、知事に活用するよう求めました。知事は、「老朽化対策への活用は考えていない」と、提案を拒否しました。

藤井議員は、再質問で、老朽化対策の実施を繰り返し求めたのに対し、教育長は「緊急な対応が必要な場合には工事を実施する」と答弁しました。

リニア中央新幹線建設計画「相原高校でリニア建設工事が行われている」

 藤井議員は、リニアの橋本新駅設置予定地とされた県立相原高校では、耐震化工事が見送られ、夏は酷暑、冬は酷寒のプレハブ校舎での学校生活が5年を超えている。そのうえ、JRが敷地内に立て坑や付けかえ道路をつくろうとしていると指摘。教育活動がおこなわれている高校の敷地で、リニア建設工事が行われることをどう受け止めているのか、知事にただしました。

知事は、「リニア関連工事の実施にあたっては、教育活動への支障がないよう、JR東海に要請している」と答弁しました。

建設の中止を求めよ

 藤井議員は、相原高校の生徒たちに我慢を強いるリニア新幹線は、従来型の新幹線の3倍以上の電力を消費し、自然環境や生活環境を破壊するなど、公共性はないと指摘。こうしたリニア中央新幹線の建設は中止するよう、知事が国やJR東海に働きかけるよう求めました。
 知事は、「かながわの経済に及ぼす効果は非常に大きくなると認識しており、中止を求める考えはない」と答弁。

相原高校移転予定地の建物除去費、なぜ県が負担?

 県は、相原高校の移転先にある建物の除去費用として17億8000万円の予算を計上しています。しかし、まだ所有権も取得していないのに、なぜ県が負担するのか、過大な財政負担ではないか、懸念されています。

 藤井議員は、こうした予算の執行を停止、撤回を求めるとともに、リニア関連の県の財政負担全体について、県民に説明すべきと主張しました。

相模総合補給廠の爆発・火災事故 原因究明と日米地位協定の改定を求めよ

 藤井議員は、8月24日未明に発生した相模総合補給廠の爆発・火災事故について、周辺住民の不安と怒りの声を紹介。そして、「何が置いてあるか分からず、管理もずさんな米軍基地は、早期返還こそ県民の安全安心を保障する道です」と強調。知事に対して早期の原因究明と再発防止策の徹底とあわせて、日米地位協定の改定を強く求めました。知事は、「早期の原因究明と再発防止の徹底を求める」。地位協定については「今後も粘り強く見直しを求めていく」と答弁しました。


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