9月8日から県議会第3回定例会が開催され、16日には君嶋ちか子議員が一般質問を行いました。その概要をお知らせします。
質問「18歳選挙権 主権者教育に警察が圧力か?」
県立高校への問い合わせ、法的根拠は
7月15日、青葉署の警察官から、青葉区内の県立高校3校に「18歳の投票率が高いが、何か特別な取り組みを行ったのか」との電話がありました。
君嶋議員は、警察から選挙に関する問い合わせがあれば、「主権者教育にかかる一定の圧力か」と、学校では不安や戸惑いが生じていると指摘。この行為の根拠法は何かと警察本部長に質しました。
警察本部長は、根拠法を示すことができず、「青葉署長の指示により任意で問い合わせた」と弁明しました。
君嶋議員は、今後このような行為を行わないことを求めました。
教育委員会は毅然とした対応を
君嶋議員は、警察署からの問い合わせを教育委員会はどう受け止め、どのような対応が必要かを質しました。
教育長は、「地域における連携の一環であり、問題はない」、対応は「考えていない」と答弁しました。
教育長には、教育委員会の行政や政治からの独立性を確保し、教育への介入を許さないことを求めました。
質問「子どもの貧困対策」
子どもの貧困対策、県独自に貧困率の調査を
子どもの貧困率は、2012年国の調査で過去最悪の16・3%に達しており、抜本的な対策が求められています。
君嶋議員は、県独自の貧困率調査を行うことで具体的な実態と政策課題を把握することができ、子どもの貧困対策を大きく進めることが可能になると、その実施を求めました。
知事は、「県独自の調査は考えていない」と答弁しました。
君嶋議員は、確実な貧困対策にもなり得る中学校給食や、小児医療費における県補助の拡充を求めました。
質問「県立図書館」
蔵書と機能を分散させず川崎市内に存続を
県は、全国でも類をみない蔵書を擁する県立川崎図書館を企業支援に特化し、川崎市の「かながわサイエンスパーク」に移転するとしています。ここでは容量が小さく蔵書の分散を余儀なくされます。
君嶋議員は、図書館機能の解体が危惧されると指摘。川崎市議会の、市内に存続を求める意見書を紹介し、蔵書と機能を分散させず、川崎市内に存続するよう求めました。
教育長は「意見書の趣旨は受け止めている」と述べましたが、移転について明確には答えませんでした。
また、君嶋議員は、紅葉坂の県立図書館の再整備においてPFI方式を用いないことも求めました。