日本共産党の木佐木忠晶です。会派を代表し、ただいま提案された議会友好代表団の派遣案に反対の討論を行います。
今回の派遣案は、オーストラリア連邦クイーンズランド州ゴールドコースト市と本県の共同声明35周年を迎えるにあたり、11月5日から9日までの5日間の日程で行うものです。
議長はじめ議員8人と随行職員2人の計10人の友好団が構成され、議員の航空券種別はビジネスクラスで予算額は概算で約1200万と聞いています。
私たちは、地方自治体間の友好交流事業自体は意義のあるものだと考えており、諸外国と本県が紡いできた歴史を尊重する立場です。
ただし、税金を使っての議員派遣や視察に赴くことに関して、とりわけ高額な費用を要する海外へ渡航することに関しては、目的やその必要性を厳密に精査すべきとの立場で対応してきました。相手国から周年行事に招待を受けたり、交換留学生の受入れなど、これまでの交流事業の促進を図ることであったり、両国の友好の重要な節目に当たる公式行事が行われる場合など、合理的な理由が認められる場合には、これまでも議員派遣案に賛成してきました。
今回の派遣案についても、これまで同様の考え方で検討いたしましたが、5周年ごとの区切りの一つではあるものの、招待を受けているわけではなく、その目的や必要性が希薄であり、諸課題が山積している中、優先性や合理性が高いとは言えないと思います。また、円安物価高も進行し、議員の海外視察に対しては、国民の厳しい目が注がれており、県民の理解を得ることは難しいと考えます。以上の理由から、議員派遣案第9号に反対いたします。