2021年6月7日
神奈川県知事 黒岩 祐治 殿
神奈川県教育長 桐谷 次郎 殿
日本共産党神奈川県委員会
委員長 田母神 悟
日本共産党神奈川県議会議員団
団 長 井坂 新哉
感染防止のために、児童生徒の五輪観覧、聖火リレーへの動員と
中継会場設置の中止を求める申し入れ
貴職が県政の取り組みにご尽力されておられることに、敬意を表します。
新型コロナウイルスの感染拡大により、神奈川県ではまん延防止措置等重点措置が再延長される中、国民の6から8割が五輪の延期・中止を求め、公衆衛生の専門家も「五輪のコロナ対策は万全とは言えず、開催できる状況にはない」と声を上げています。世界から10万人もの選手や関係者が集まり、選手村や競技会場に出入りする国内関係者も19万人になるとされています。加えて、アイドルグループや著名人が参加する聖火リレーや様々なイベントは、人流を減らし感染拡大を抑え込もうとしている政府及び県の方針と矛盾するものとなっています。そして、まん延防止に取り組んでいる県民の皆さんからは、容認できないとの批判の声が上がっています。
以上のような状況から、次の事項について強く申し入れます。
記
1.現在、公立小中学校や私立学校等で計画されている児童生徒を含めた五輪観覧を促進する対応については、コロナ感染の拡大防止と児童・生徒及び県民の命と健康を守る立場から、県として中止を求めること。
2.6月28日から3日間予定されている聖火リレーで児童生徒をサポートランナーとすることやそれに伴う服装、靴のスポンサー利益優先措置、さらに聖火リレー出発式への周辺学校からの児童生徒の観覧(川崎では10校から3900人予定)をやめること。さらに、聖火リレーは中止すること。
3.会場外での競技を大型スクリーンで中継するライブサイト及びパブリックビューイング(PV)について、感染対策を実施するとはされているが、感染拡大防止の保証はなく、県内での中継会場の計画(片瀬東浜海水浴場、小田原城址公園、横浜新市庁舎、横浜文化体育館、藤沢市役所本庁舎)を中止し、直ちに準備をやめること。
4.感染拡大のリスクや医療体制への負荷がどうなるか一切明らかにせず、東京五輪の開催を強行することは許されない。県として、一刻も早く中止を決断するよう国に迫ること。
以上