村岡新駅(仮称)設置の中止を求めます
2021年2月9日
日本共産党神奈川県議会議員団
団 長 井坂新哉
8日、神奈川県、藤沢市及び鎌倉市とJR東日本は、JR東海道線の大船-藤沢間の中間に「村岡新駅(仮称)」を設置することで合意しました。
これまで黒岩知事は、新駅設置に関し「県は武田薬品工業と連携したヘルスケア分野の産業創出」のため「新駅設置」を行うとコメントしているように、この新駅は住民の利便性の向上ではなく、大規模開発・大企業支援が目的であることは明らかです。日本共産党神奈川県議会議員団は、こうした新駅設置に、多額の税金を投入することは中止すべきと主張してきました。
今回の合意で、JR東日本の概略設計通りに建設が進んでも、県は45億円、藤沢、鎌倉の両市はそれぞれ41億円の建設費の負担が求められると報じられています。さらに開発の事業費負担が重くのしかかろうとしています。
地元住民からは、「新型コロナ感染で大変なときなのに、こうした財政負担は論外であり中止すべき」との反対運動が起きています。
いま、県行政が取り組むべき最優先課題は、新型コロナ感染から県民の命を守り、地域経済を支えることです。そして県の行財政運営は、コロナ後の社会の変化を見通した検討をすることです。そして、もっと緊急性と必要性を厳しく見直す必要があります。
以上の立場から、日本共産党神奈川県議会議員団は、改めて「村岡新駅(仮称)」の設置中止を強く求めるものです。
以 上